【6月6日 AFP】米国の宝くじ「パワーボール(Powerball)」の主催者は5日、同国フロリダ(Florida)州在住の84歳の女性が5億9000万ドル(約585億円)を当てたと発表した。米国の宝くじ史上、一人当たりの当せん金額としては最高額となる。

 主催者はこの日、同州タラハシー(Tallahassee)で行った記者会見で、当せん者のグロリア・マッケンジー(Gloria Mackenzie)さんの氏名を公表した。18日に行われた抽せん会後、当せん者が名乗り出ていなかったことから、当せん者についてはさまざまな臆測が飛び交っていた。

 当せん金は30年の分割で全額受け取ることが可能だが、高齢のマッケンジーさんは一括払いで3億7090万ドル(約370億円)を受け取ることを選んだとみられている。

 主催者によると、マッケンジーさんがくじを購入したのは、タンパ(Tampa)から北東に48キロメートルほどのゼファーヒルズ(Zephyrhills)にあるスーパーマーケット、パブリックス(Publix)。すぐ前に並んでいた男性が順番を譲ってくれたという。

 当局は今回のパワーボールを、「21年前の開始以来、最高額が当たる」と宣伝していた。(c)AFP