【5月11日 AFP】オーストラリアのフィリップ島(Phillip Island)で9日、保護対象になっているコガタペンギン27羽が死んでいるのが見つかった。

 野生動物保護当局が死因を調べているが、死んだペンギンにはイヌあるいはイヌの群れに襲われたような傷があったという。ペンギンの死骸が見つかったのは、皮肉にもキャットベイ(Cat Bay)という地名の場所だった。

 フェアリーペンギンとしても知られるコガタペンギンは世界最小のペンギンで、年間を通じてオーストラリアにいる唯一のペンギン。フィリップ島にはコガタペンギンの世界最大級のコロニーが複数あり、夜ごとに数百羽が海岸に上がって自然保護区内の巣に戻る光景は「ペンギン・パレード」として知られており、毎年数千人の観光客を集めている。

 ペンギンを殺したイヌが見つかれば、飼い主は最高で3000豪ドル(約24万円)の罰金が科される可能性がある。(c)AFP