【2月6日 AFP】フランス東部フランシュ・コンテ(Franche-Comte)地方ジュラ(Jura)県のアルボワ(Arbois)で開かれたワイン・フェスティバルの競売会で5日、アマチュアのワイン愛好家グループが237年前のビンテージワインを5万7000ユーロ(約640万円)で落札した。

 フェスティバルの創始者ベルナール・バドス(Bernard Badoz)氏は、「ワイン1瓶が5万7000ユーロするというのは異常なことではない」と述べ、ジュラ特産である「イエローワイン」(仏:ヴァン・ジョーヌ、Vin Jaune)がついに大当たりしたと語った。

 同氏によるとこのワインは、ルイ15世時代に植えられたブドウの木から、ルイ16世(Louis XVI)時代の1774年に収穫された果実から作られた。

 アマチュア・グループを代表してこのボトルを購入したスイス人のワイン愛好家ピエール・シュヴリエ(Pierre Chevrier)氏も、落札価格に驚いた様子はない。「わたしの情熱はワインのボトルを開けること。イエローワインのこのボトルを購入し、飲むことができるのは大変嬉しい」と談話を発表した。

 イエローワインはジュラ特産のシェリー酒に似た白ワインで、樽に入れ酵母の層の下で熟成されて黄金色になる。(c)AFP