【6月22日 AFP】2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の開催都市の1つ、ケープタウン(Cape Town)市議会は、市内に設置された長さ37メートルの巨大ブブゼラの音が交通の混乱を招くおそれがあるとして、音を鳴らす計画を中止した。地元紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)が20日伝えた。

 世界最大といわれるこの巨大ブブゼラは、ケープタウン市内のショッピングエリア、ウオーターフロント(Waterfront)近くにある未完成の高架道路に設置されている。ブブゼラは大型トラックのクラクションで音が出るようになっているが、市議会は耳をつんざくようなブブゼラの音のために、高架道路の下にある道路で混乱が起きる可能性があると懸念しているという。

 ブブゼラを製造した韓国・現代自動車(Hyundai Automotive South Africa)南アフリカ法人のマーケティング・マネージャー、フランソワ・マレー(Francois Marais)氏によると、W杯開催中にブブゼラを鳴らせるよう同社とケープタウン市議会の間で交渉が行われているという。

 マレー氏は「決勝か準決勝、または準々決勝など特別な機会にブブゼラを鳴らせるようにしたい」と話している。ケープタウンにあるグリーンポイント・スタジアム(Green Point Studium)では7月に準決勝の1試合が行われる。

 長さが1メートルに満たない標準的なブブゼラでさえ、ドラムや電動のこぎりよりも大きな音を出すと言われている。(c)AFP