【11月2日 AFP】中国・北京(Beijing)で1日、市内一面を銀世界で覆った初雪。実は、中国当局が同市の干ばつ被害対策のために人工的に降らせたものだった。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。

 北京では、1日朝から例年になく早い初雪が観測された。雪は半日降り続き、強い北風が吹いたこともあって、気温も零下2度まで冷え込んだ。北京晩報(Beijing Evening News)によると、11月1日の初雪は直近の10年で最も早いという。

 初雪は北東部の遼寧(Liaoning)省や吉林(Jilin)省、北部の河北(Hebei)省、東部の沿岸都市、天津 (Tianjin)などでも観測されたという。

 中国の気象当局は、大気中に化学物質を散布し雨雲を発生させる人工降雨に取り組み、何度かは成功している。しかし、中国北部では依然として、この数年にわたる干ばつの問題は解決していない。(c)AFP