【8月19日 AFP】年配の男性が自分より数十歳も若い女性と再婚する傾向がブラジルで高まり、年金制度が崩壊の危機にあるとの報告書が18日、発表された。

 報告書をまとめたのは、ブラジル国立社会保険研究所(National Social Security Institute)。これによると、60代の男性が自分の年齢の半分ほどの若い女性と結婚する「バイアグラ効果(Viagra effect)」と呼ばれる傾向が同国で高まっており、この結果として生まれた大量の「若い未亡人」への遺族年金の支給期間が、制度が想定する以上の長期にわたっているという。

 ブラジルの社会保障制度では、夫の死後、妻は死ぬまで遺族年金を受けられる。制度上の支給期間は15年前後を想定しているが、長寿化と上記のような再婚傾向の増加とが相まって、支給期間はすでに35年を突破している。

 だが、「バイアグラ効果」は今に始まったものではない。性的不能治療薬のバイアグラ(Viagra)が登場するはるか前、1970年代に、この傾向は始まったという。

 報告書によると、離婚または妻と死別した男性の3人に2人は再婚する。一方で女性の再婚率はせいぜい3人に1人だ。 

 再婚男性のうち年下女性と結婚した割合は、50歳以上では64%、60-64歳では69%。また、30歳以上も若い女性への嗜好(しこう)が明確に認められるという。(c)AFP