【7月18日 AFP】世界的に有名な戦争カメラマン、ロバート・キャパ(Robert Capa)がスペイン内戦中に撮影した、背中に銃弾を受けた兵士が倒れる瞬間をとらえた「崩れ落ちる兵士(Falling Soldier)」が、「やらせ」だったとスペイン紙ペリオディコ(El Periodico)が17日、伝えた。

 ペリオディコ紙は調査結果として、当時、戦闘がなかった場所でキャパがこの写真を撮影したと伝えた。

 この写真はこれまで、1936年9月にスペイン南部アンダルシア(Andalusia)のセロムリアーノ(Cerro Muriano)で撮影したとされてきた。

 これに対し、ペリオディコ紙は、実際の撮影場所が約50キロメートル離れたエスペホ(Espejo)付近だったとして、最近撮影されたエスペホ付近の写真と、問題のキャパの写真などを並べて説明し、地形がそっくりであると主張した。

 最も象徴的な戦争写真の1つとされるこの写真は、長年論争があり、キャパの支持者が「やらせ」ではないと主張する一方、「やらせ」でないとすれば完璧すぎるといわれてきた。(c)AFP