【4月4日 AFP】米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)は2日、スウェーデンのストリップクラブに対し、同社のシンボルマーク「ゴールデンアーチ」を盗用した看板の撤去を求め、撤去しない場合には法的手段も検討していると述べた。

 問題の看板は、スウェーデン南西部のEdsvaeraにあるストリップクラブ「マクドラガン(McDragan's)」の外に設置されたもので、乳首のついた巨大な「M」のマーク。マクドナルドは、同社ロゴの著作権を侵害していると述べている。

 マクドナルドのクラース・エリアソン(Claes Eliasson)広報は、AFPに対し「看板とそこに描かれたMのマークは、われわれのMマークに類似しすぎている。ストリップクラブとつながりを持つ考えは全く無い」と述べた。

 エリアソン氏によると、マクドナルドはストリップクラブのオーナーに、看板の撤去を要請する書面を送った。また、来週には法的手段をとるかどうかを判断するという。

 エリアソン氏は、「あちらの対応次第では、弁護士と相談し、今後どのような手段をとるかを決めたい」と語った。

 一方、「マクドラガン」のオーナーで旧ユーゴスラビア出身のスウェーデン人、ドラガン・ブラティク(Dragan Bratic)氏(37)は、マクドナルドからの連絡は来ていないと述べ、マクドナルドのロゴを意図的に模倣したことを否定した。

「ストリップショーは人びとの間に反応を巻き起こす。そこで、陽気な看板が良いと考えた。日本の雑誌でおっぱいのイメージを見つけ、そこから着想を得たんだ」(ドラガン氏)

「ハンバーガーとは無関係だよ。彼らは、ストリップショーから自分たちを遠ざけたいだけなのさ」

 ドラガン氏は、ストリップクラブの看板を見た人たちがマクドナルドと関係があるのかと思ってしまうのではないかとの懸念を否定し、「そんな間違いするわけない!巨乳だからね!」と語った。(c)AFP

【関連情報】写真が掲載されている現地サイト「The Local」(英語)