【1月14日 AFP】豪クイーンズランド(Queensland)州政府が13日募集開始した、美しい南国の島で半年間のんびり暮らしながら高給の仕事をするという「世界一素晴らしい仕事」の求人広告を掲載したウェブサイトが、世界中からの大量アクセスでダウンしたことが分かった。

 同州政府の報道官が14日明らかにしたところによると、掲載初日の13日だけで約30万人がアクセスし、1時間で2万5000人がアクセスしようとしたという。州政府は現在、対処中で、14日中に復旧する見通しだという。

 13日の募集開始以来、モンゴルやバチカン市国などからも(ウェブサイトへの)訪問者があり、ダウン前にすでに、英、米、豪、クロアチア、トルコ、イタリア、ドイツ、カナダ、オランダ、ポルトガルなどから350人以上が応募していたという。

 応募者は、スイスの五輪金メダリスト、日光浴をしたい英国の十代の若者、魚と泳げる英国の「リチャード」などと幅広い。

 同州が募集しているのは、グレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)にあるハミルトン島(Hamilton Island)の管理人。当局によると管理人の「仕事」は、日光浴、水泳、シュノーケリング、セーリング、世界中の読者に向けた週刊ブログの発信、写真・ビデオ日記の更新などをして存分に楽しむことだという。

 応募条件は18歳以上で、英語力と高いコミュニケーション能力のほか、アウトドアが大好きであることなどが求められる。応募には1分以内の自己PRビデオが必要となる。募集期間は2月22日までで、最終選考に残った11人は5月上旬にハミルトン島で審査を受け、採用者は7月1日から仕事開始となる。

 この求人は、世界金融危機による厳しい経済状況の中、年間180億オーストラリアドル(約1兆円)の収益を上げるクイーンズランド州の観光振興の一環として実施されているという。(c)AFP

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