【12月13日 AFP】中国・上海(Shanghai)市北東部Rixinのコミュニティー「社区」指導部は、住民の一部に定着しているパジャマで外出する長年の習慣をやめさせるためのキャンペーンを開始した。国営中国青年報(Youth Daily)が12日報じた。

 社区幹部のGuo Xilin氏は同紙に「著しく非文明的に見えるので、室外ではパジャマを着ないよう呼び掛けている」と語った。

 パジャマで公共の場に出る習慣は、着古した服で寝ないという裕福さのしるしとして、経済改革に伴ってここ30年ほどで出現した。

 依然として多くの上海住民にとって、パジャマでの外出はおしゃれよりも生活の一部として定着しており、また、上海を訪れる人々にとっては同市の魅力の一部となっている。

 だが、Guo氏はパジャマ姿を「視覚公害」と呼び、市の恥だと語る。

 Rixinでの「パジャマ追放運動」には前例がある。上海当局は1990年代、寝間着で外出しないよう呼び掛ける掲示や啓発活動を行ったが、最終的にはあきらめた。(c)AFP