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ネットで結婚相手を見つけるイラクの若者たち、残された唯一の出会いの場

  • 2008年08月15日 09:58 発信地:バグダッド/イラク
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イラク・バグダッド(Baghdad)のネットカフェでネットサーフィンする男性(2007年11月15日撮影)。(c)AFP/ALI AL-SAADI

【8月15日 AFP】バグダッド(Baghdad)の若者たちが、結婚相手を見つけようとネットサーフィンをしている。宗派抗争でいつ何が起きるかわからない状況では、デートどころか男女が出会う機会はほとんどない。残された手段は、ネットのチャットルームだ。

 銀行員でキリスト教徒のオマール・アシール(Omar Assir)さん(29)は、ネットで生涯のパートナーを見つけた。「銀行には女性がいない。だからといってお母さんに探してもらおうとは思わない。見合いじゃなくて、恋愛をしたかったんだ」

 イラクでは、アラブ社会のご多分にもれず、両親が決めた相手と結婚するのが普通だ。仲人の力を借りることも多い。

■通りにはバリケード、移動は困難

 アシールさんは、インターネットのチャットルームで、同じくキリスト教徒のエヴァン・ファディ(Evan Fadi)さん(25)と知り合った。バグダッドのマンスール地区のカフェで2回デートして、結婚を決めた。

 2人の家はチグリス川をはさんで10キロしか離れていないが、その移動は悪夢に等しい。各所にバリケードがあり、通過には数時間を要する。したがって頻繁には会えないしデートは短時間だ。

 両親はネットで見つけた相手との結婚に反対しているが、アシールさんは「それしか女性と出会う方法はない」と両親を説得したという。

■外に出られない女性にも光明

 一方のファディさんも、理想の相手を見つけるにはネットに頼らざるをえなかった。「家に閉じこめられている状態で、どうやって見つけろっていうの?」彼女は大学を卒業して言語学の学位を持っているが、仕事はしていない。

 イラク教育省の研究員、ウム・モハメド(Um Mohammed)さんによると、若い女性の多くは仕事をせずに家にこもっている。両親が安全上の理由から、娘を外に出したくないからだという。 

 ファディさんは、アシールさんとネットで知り合ったことを両親に打ち明けていない。そのかわり、友人を仲人に立て、両親にアシールさんのことを紹介してもらう予定だ。

 先のモハメドさんは、「一部では、仲人を介した伝統的なやり方よりも、ネットで知り合う方が一般的になっている」と話す。

■親世代はネットの出会いに否定的

 技術者のアリ・アドナン(Ali Adnan)さん(30)も、ネットを通じて良きパートナー、ワディアン(Wadian)さんと出会った。

 2人は何時間もチャットをしたが、実際に会えたのは8か月後だ。アドナンさんはイスラム教スンニ派だが、ワディアンさんは対立するシーア派教徒だ。2人は、周囲の軋轢を避けるためにそれぞれの街を離れて密会した。

 アドナンさんが次にやるべきは、ネットでの出会いを良く思っていない相手の両親に結婚を認めてもらうことだ。「彼女の両親に会ってもらおうとしたが、3回とも断られた。でも、あきらめないよ」。

(c)AFP/Marwa Sabah

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