【6月19日 AFP】アイスランドの警察当局は18日、本来の生息域から数百キロ離れた同国で16日に発見されたホッキョクグマ(シロクマ)を射殺したと発表した。

 シロクマが発見された北部の街Saudarkrokkurの警察当局は、17日夜にシロクマを射殺したことを明らかにした。

 北極に住むシロクマがアイスランドで目撃されるのは極めて珍しいが、過去2週間で2頭が目撃されており、今回射殺された2頭目のシロクマは、12歳の少女が犬の散歩中に発見した。

 当局は、2週間前に発見された最初のシロクマを射殺したことから激しく非難されていた。2頭目は捕獲したいとし、デンマークのコペンハーゲン動物園(Copenhagen Zoo)から獣医が応援に駆けつけていた。

 同動物園の広報担当者によると、アイスランドの警官隊は獣医ともに(シロクマを)捕獲しようとして近づいたが、麻酔銃を撃てる距離まで近づけなかった。シロクマは走り出し、人口密集地に接近する可能性があったため、射殺を決定したという。

 同担当者は、警官隊の判断を支持し「これは安全上の問題だ」と語った。(c)AFP