【3月26日 AFP】レバノン・ベイルート(Beirut)で25日、パリ(Paris)行きのエールフランス(Air France)機が人騒がせな女性のせいで、離陸直前に引き返すという騒ぎがあった。

 保安関係者によると、問題の女性は「恋人もしくは婚約者」の男性を残して1人でパリ行きの飛行機に搭乗した。航空機が離陸に向け滑走路上を移動していたところ、機内にいたこの女性の携帯電話に匿名のメッセージが入り、「ボン・ボヤージュ(良い旅を)」と告げたという。

 内容を確認した女性は激しく動揺し、キャビンアテンダントに「恋人がかばんに爆弾を仕掛けたのではないか」との懸念を伝えた。連絡を受けた同機のパイロットはすぐに出発ゲートに引き返し、機内の捜索を要請したという。

 捜索の結果、かばんからは何も発見されず、女性はフライトのキャンセルを余儀なくされた。結局、同機は3時間遅れで離陸したという。(c)AFP