【11月30日 AFP】オーストリアのザルツブルク(Salzburg)では、今年も女性たちが夫やボーイフレンドにわずらわされることなく、思うままにクリスマスの買い物を楽しめそうだ。

 街の中心部には昨年に続き、今年も託児所ならぬ「託夫所」が設けられる。女性たちは夫やパートナーをここに数時間預けることで、退屈してブツブツ不満をもらす相手を気にせずにクリスマス直前のプレゼント探しに専念できる。

 託夫所となるのはヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)広場に設置される白い大型テント。男性たちはここでコンピューターゲームに興じたり、プレイボーイ(Playboy)などの雑誌や新聞を読んだり、バーで同じような境遇の「ショッピングやもめ」たちと飲んで過ごせる。

 オープン期間は12月13日から23日の午後4時から10時まで。女性たちはテントの入り口にパートナーを「捨てて」行けばよく、託夫料は無料。預ける時に渡される番号札と引き換えに、パートナーを引き取ることができる。

 この「Maennerhort」(「男性預かり場所」の意)は、ザルツブルクの玩具製造業者Andreas Stadlbauerさんが昨年発案した。昨年は大盛況で、約1500人の男性がショッピング熱にとりつかれたパートナーから避難して過ごした。そこでStadlbauerさんは「Maennerhort」の名称を商標登録し、今年も開設を決めたという。

 独高級自動車メーカーのポルシェ(Porsche)、プレイボーイ、ゲームメーカーの任天堂(Nintendo)といった大手のスポンサーも付き、首都ウィーン(Vienna)、ドイツのハンブルク(Hamburg)、ミュンヘン(Munich)でも同様の託夫所の開設を計画している。

 ドイツの男性は買い物嫌いで特に有名なため、1年を通して託夫所をオープンしてもいいかもしれないとStadlbauerさんは話している。(c)AFP