【11月26日 AFP】台湾の台北(Taipei)にある世界一高いビル「台北101(Taipei 101)」で25日、階段駆け上がりレースが開催され、30歳のイタリア人男性が91階をわずか約11分半で駆け上がって優勝した。レース主催者が発表した。

 11分39秒のタイムで80人のライバルを下し、優勝賞金20万台湾ドル(約67万円)を獲得したのはMarco De Gasperiさん。スイスで行われたWorld Mountain Running AssociationWMRA)主催の山岳レース、「ワールド・マウンテン・ランニング・トロフィー(World Mountain Running Trophy)」の2007年度チャンピオンだ。

 レース参加者は台北101の1階から91階まで、2046段を一気に駆け上がった。同ビルは、86階立て1576段の米ニューヨーク(New York)のエンパイア・ステート・ビル(Empire State Building)より390メートル高い。

 主催者によると、前年度の優勝者であるオーストラリアのPaul Crakeさんは負傷のため参加しなかった。

 11分56秒で準優勝したのは、2005年度エンパイア・ステート・ビル駆け上がり競争の勝者であるドイツのThomas Doldさん。わずか1秒差で惜しくも3位に終わったのは地元台湾のChen Fu-tsaiさん。

 女性部門では前年度に続き、オーストリアのAndrea Mayrさん(28)が優勝。12分54秒のタイムで同じく賞金20万台湾ドルを獲得したマイヤーさんは、2004-06年と3年連続でエンパイア・ステート・ビル駆け上がり競争を制している。

 13分42秒のタイムで2位につけたのはオーストラリアのSuzy Walshmanさん。3位は地元台湾のLee Hsiao-yuさん(14分16秒)だった。

 この日、同ビルでは一般参加者1500人が自己挑戦クラス、1000人が団体クラスに挑戦した。(c)AFP