【7月19日 AFP】中国東部の江蘇(Jiangsu)省で17日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)感染で一時重体だった女性(25)が女児を出産した。国営紙・環球時報(Global Times)が19日、「奇跡」として報じた。鳥インフルエンザ元患者の出産は世界初とみられる。

 この女性は、妊娠5か月だった今年4月にH7N9型ウイルスへの感染が確認された。容体は非常に深刻で、集中治療室で5週間にわたって抗生剤、抗ウイルス剤の投与、ホルモン療法が行われたという。主治医によると特に肺の感染症状がひどく呼吸困難を起こしており、人工呼吸器と毎日のX線検査が必要だったという。

 女性は5月に集中治療室を出たが、17日に出産するまで入院していた。生まれた女児は体重3300グラム、身長50センチで、母子ともに状態は安定しているという。

 主治医は「奇跡だ」とコメントしたうえで、女児にH7N9型ウイルス感染の影響がないかどうか、定期的な検査が必要だと述べたと、環球時報は伝えている。(c)AFP