【7月15日 Relaxnews】英国の研究者が、定期的にセックスをすれば最大で7歳まで若く見えるとの研究結果を発表した。5日に開催された英国心理学会(British Psychological Society)の総会で、王立エディンバラ病院(Royal Edinburgh Hospital)で高齢者心理科長を務めた経験を持つデービッド・ウィークス(David Weeks)博士が高齢者のセックスと健康効果を主とする研究発表のなかで論じたものだ。

 英紙テレグラフ(Telegraph)が伝えたウィークス博士の発表内容によると、定期的にセックスをしている人は、実年齢より5~7歳若く見える可能性があるという。これは「快楽物質」のエンドルフィンが分泌されるためだ。天然の鎮痛効果を持つエンドルフィンには、ほかにも不安感を和らげたり、心臓の健康維持につながる血液循環を促進させる効果もある。さらにヒト成長ホルモンの分泌が促されることから、肌の弾力がアップするという。

   「私が伝えたいのは、セックスは体に良いということだ」というウィークス博士。「一般的に高齢者については、年金生活者になってバスの無料乗車券をもらえるようになると、セックスをしなくなると言われているが、それは正しくない」と指摘。「性的な充足感は、生活の質の向上に大きく貢献する。少なくとも、霊的信仰や宗教心といった気力を満たす要因と同じ程、高い影響力を生活にもたらす。従って、セックスに対する高齢者の前向きな態度は、積極的に支援されるべきだ」と強調し、「性的欲望は若者たちだけに与えられた特権ではないし、そうあるべきでもない」と付け加えた。

 博士は1997年にウェールズ(Wales)でまとめられた心臓疾患に関する研究論文から、「週に2回以上オーガズムを得ていた男性は、それ以下の男性に比べて死亡リスクが50%低かった」との結果を引用している。

 このほかにも過去の研究で、定期的なセックスと早世リスクの低下との関連性が明らかにされている。(c)Relaxnews/AFPBB News