【8月20日 AFP】アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で、エボラ出血熱によりこれまでに9人が死亡した。同国のフェリックス・カバンゲ(Felix Kabangue)保健相が18日、世界保健機関(World Health OrganizationWHO)が発表した声明文のなかで明らかにした。

 死亡したのは同国北部イシロ(Isiro)で感染が確認、または感染が疑われていた11人のうちの9人。コンゴ保健当局はWHO、国境なき医師団(Medecins Sans FrontieresMSF)、米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)の医師団と協力して感染者の治療に当たっている。
 
 国境を接するウガンダ西部では、国境から50キロほどの地域で7月以降16人がエボラ出血熱で死亡したが、ウガンダ当局は、感染拡大は食い止められたと発表している。エボラ出血熱の致死率は50~90%と非常に高く、重症例では人体の開口部から出血して死に至る。(c)AFP