【9月6日 AFP】南アジアから世界への感染拡大が懸念されている、ほとんどの抗生物質が効かない新型の「スーパー耐性菌」が、国内で初めて検出されていたことが6日、明らかになった。

 栃木県の獨協医大病院(Dokkyo Medical University)関係者はAFPの取材に対し、前年入院した患者から「NDM-1New Delhi metallo-lactamase-1)」遺伝子を持つ耐性菌を検出したことを明らかにした。

 病院関係者によると、この患者はインドから帰国して入院した50代の男性で、発熱などの症状があった。血液検査をしたところ抗生物質が効かない細菌を検出したという。分析の結果、この細菌がNDM-1遺伝子を持っていたことがわかった。NDM-1遺伝子を持つ細菌は通常の薬剤では治療が難しいとされている。

 患者は治療の結果、回復したという。(c)AFP


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