【6月4日 AFP】米国の子どもたちは、不況のなかで親たちがヘルシーな食事よりも安くて手軽な食事を追求するようになったため、いわゆる「不況肥満」のリスクに直面しているとの報告書が3日発表された。
 
 米デューク大学(Duke University)が毎年行っている「子どもの幸福指数(Child Well-Being Index)」測定調査で明らかになったもので、調査を率いたケネス・ランド(Kenneth Land)教授(社会学)は「親たちがヘルシーな食品よりも炭水化物や糖分が多いファストフードなどを選択するようになってきており、子どもや若者の過体重の割合が上昇するのでは」と懸念している。

 前年、米内科学会誌「Journal of the American Medical AssociationJAMA」に発表されたある報告書によると、1980-1999年には、脂肪・糖分の摂りすぎ、果物・野菜の不足、運動不足により、子どもの肥満率は3倍も増えた。前年の調査では、全米の子どもの32%が過体重、16%が肥満となっている。(c)AFP