【2月10日 AFP】健康に悪いと知りながらタバコがやめられない人でも、ペットの健康にも悪いと知ったならば禁煙するかもしれないとする調査結果が、10日の英医学誌「Tobacco Control」に掲載された。

 医療機器開発のヘンリー・フォード・ヘルス・システム(Henry Ford Health System、本社:ミシガン州デトロイト)は、ミシガン州南東部で犬、猫、鳥などのペットと暮らす成人を対象にタバコ習慣に関するネット調査を実施し、3293人から回答を得られた。

 回答者のうち21%が喫煙者で、1日平均13.5本、うち約半数を自宅で吸っていた。また、自分は吸わないが喫煙者最低1人と同居しているという人は27%だった。

 喫煙者に「受動喫煙がペットの健康を害すると知ったら、タバコをやめるか」と尋ねたところ、「やめる」と答えた人は約3人に1人の28.4%にのぼった。 

 一方、喫煙者と同居する非喫煙者のうち、「受動喫煙がペットの健康を害すると知ったら、タバコをやめるようパートナーを説得する」と答えた人は16.4%にとどまった。

 この論文によると、受動喫煙が人間のみならず屋内で飼われているペットの健康にも良くないことを示す研究結果は多数あるが、このことを知らない喫煙者は多いという。(c)AFP