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スペイン風邪の強い病原性の鍵となる遺伝子、日米の研究者が解明

  • 2008年12月30日 10:48 発信地:ワシントンD.C./米国
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スイス・ジュネーブ(Geneva)の世界保健機関(World Health Organization、WHO)本部で行われた鳥インフルエンザに関する会議で、スクリーンに映し出されたスペイン風邪流行当時の患者らの写真(2005年11月8日撮影)。(c)AFP/FABRICE COFFRINI

【12月30日 AFP】日米の研究者チームは29日、1918年に世界で大流行し史上最多の死者を出したとされるインフルエンザ「スペイン風邪」について、その強い病原性を説明する3つの遺伝子を特定したと米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)上で発表した。

 世界各地で流行したスペイン風邪では、第1次世界大戦での総死者数を超える2000-5000万人が死亡したとみられている。

 特定された遺伝子は、スペイン風邪ウイルスが肺組織で増殖することを可能にするものだという。研究チームの東大医科学研究所の河岡義裕(Yoshihiro Kawaoka)教授は、「一般的なインフルエンザウイルスのウイルスは鼻やのどなど上気道で増殖するが、スペイン風邪のウイルスは上気道だけでなく、肺でも増殖」し、原発性肺炎を引き起こすと語った。

 スペイン風邪で死亡した患者の遺体を解剖すると、激しい出血によって肺内に血液がたまっていることが多かった。ウイルス学者は、スペイン風邪ウイルスが肺に侵入する能力と強い病原性を関連づけてきたが、そうした能力をもたせる遺伝子については明らかになっていなかった。

 河岡教授は、3つの遺伝子の特定とウイルスが肺に感染する際のこれらの遺伝子の役割を発見したことは、新型インフルエンザの潜在的な毒性因子をすばやく特定する方法に道を開くという点で重要だと指摘する。

 また、これらの遺伝子が発見されたことで、新たな流行病の拡大を防ぐ抗ウイルス剤の開発につながる可能性もあるという。(c)AFP

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