【11月5日 AFP】英研究グループは3日に発表した女性のカフェイン摂取量と赤ちゃんの出生時体重との関係性についての研究結果で、妊婦はコーヒーや紅茶、コーラなどの摂取量を最小限に抑えるべきと結論づけている。

 研究は英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical JournalBMJ)」電子版で発表された。

 通称「CARE」と呼ばれる同研究グループは、妊娠8-12週の女性2635人を対象に、食生活の聞き取り調査と、健診時に唾液中のカフェイン含有量調査を行った。

 その結果、1日のカフェイン摂取量が100-199ミリグラムの被験者は、100ミリグラム以下の被験者と比較して、低出生体重児を出産するリスクが20%高くなった。1日の摂取量が200-299ミリグラムの場合、リスクは40%に増加、300ミリグラムを超える場合に至っては、リスクは50%となった。

 カフェインは通常、コーヒー1杯に100ミリグラム、紅茶1杯に50ミリグラムほど含まれているが、焙煎(ばいせん)濃度やメーカーによって異なる。コーラやチョコレート、一部の薬品にもカフェインは含まれている。

 出生児体重は、特に糖尿病や心臓疾患などの健康状態の判断基準として広く採用されている。

 研究グループは、女性への「賢明な助言」として妊娠前および妊娠中のカフェイン摂取量を減らすことを提案すると論文をまとめている。(c)AFP