【3月18日 AFP】千葉大学(Chiba University)は18日、米ウォルト・ディズニー(Walt Disney)の初期原画約250点を同社に返還すると発表した。

 これらの原画は1960年代初頭、百貨店や美術館での展示会用に日本に渡った。展示会後はディズニー社が東京国立近代美術館(National Museum of Modern Art, Tokyo)に寄贈。その後、当時の千葉大教授が教育・研究目的で譲り受けた。

 以後、関係者の間でも存在が忘れ去られていたが、2004年になって同大工学部が作品のデジタルコピーをとるためにディズニーに著作権について照会。これがきっかけとなり、その歴史的価値が改めて見直されることとなった。

 作品群には、1932年に公開された世界最古のカラーアニメーション「花と木(Flowers and Trees)」の原画をはじめ、「眠れる森の美女(Sleeping Beauty)」「ファンタジア(Fantasia)」「バンビ(Bambi)」「シンデレラ(Cinderella)」などの映画のセル画や背景画などが含まれる。

 千葉大は今回の返還決定について「ディズニー社に作品を委ねることが最良の選択であるとの結論を得た」とし、次世代のためにより望ましい方法で保存される方法を選んだことを明らかにした。

 同大にはディズニーから謝意として作品のデジタルコピーのほか、100万ドル(約1億円)が寄付された。大学はこの資金でアートやアニメーション教育のための基金を設置する方針だ。(c)AFP