【3月26日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo!)は25日、英ロンドン(London)に住む17歳の少年が立ち上げた携帯機器向けアプリ企業、サムリー(Summly)を買収する計画を発表した。サムリーはウェブサイトの内容を要約するアプリ。

 ヤフーは、ニック・ダロイシオ(Nick D'Aloisio)さんと交わした契約の内容を明らかにしていないが、英夕刊紙イブニング・スタンダード(Evening Standard)によると、契約金額は2000万~4000万ポンド(約28億6000万~57億1000万円)だという。

 ヤフーは声明で「情報を取り入れる方法を簡略化し、これをより素早く、より簡単に、より簡潔にすることを目指して創設された携帯機器向けアプリ企業、サムリーの買収計画を発表できて興奮している」と述べた。

 また「ニック・ダロイシオさんは15歳の時に、ロンドンの自宅でサムリーを開発した。われわれは情報が氾濫する世界にいて、自分にとって重要な箇所を一目で見つけ出す方法を簡略化する新たな手段が必要との洞察から、サムリーは誕生した」と説明。さらに、ほとんどの記事やウェブページはパソコンでの閲覧用にデザインされており、これらを携帯電話やタブレット端末でざっと読むのは実に難しいことだと指摘し、自分たちにとって重要な情報を識別する、より簡単な方法が求められていると述べた。

 イブニング・スタンダード紙によると、ダロイシオさんは、アプリは趣味で開発したのでサムリーでお金を稼ぐことができるとは思っていなかったと話している。ヤフーとの契約で入ってくるお金については、「僕は靴が好きなんです。ナイキ(Nike)のスニーカーを1足、買うつもり。それとたぶん新しいパソコンも。だけど今のところは銀行に預けておきたい」という。 (c)AFP