【3月14日 AFP】南米チリ北部アタカマ(Atacama)州で13日、地上に設置されたものでは世界最大とされる電波望遠鏡「アルマ(ALMA)」の66基のアンテナのうち59基が可動を始めた。アンテナ1基の直径は7~12メートル。全体では直径約16キロメートルの巨大望遠鏡となる。

 植物がほぼ存在しない乾燥したアタカマ砂漠の海抜5000メートルの高地に設置された望遠鏡は、水分によって宇宙から届く電波が妨害される心配がほぼない。アルマは日米欧の共同プロジェクトで、「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(Atacama Large Millimeter-submillimeter Array)」の頭文字をとった略称はスペイン語で「魂」を意味する。完成は10月の予定だ。(c)AFP