南極氷底湖の「新種バクテリア」、実は汚染物質だった
このニュースをシェア

【3月11日 AFP】ロシアの研究チームが先に南極の氷底湖から見つかったと発表した新種のバクテリアが、実は研究室で混入した汚染物質だったことが分かった。
サンクトペテルブルク核物理学研究所(Saint Petersburg Nuclear Physics Institute、PNPI)遺伝学研究室のセルゲイ・ブラト(Sergei Bulat)氏の研究チームは7日、南極の氷底湖、ボストーク(Vostok)湖で2012年5月に採取した水を分析したところ、全く新種のバクテリアを発見したと発表していた。
だが、ウラジーミル・コロリョフ(Vladimir Korolyov)所長は9日、新種のバクテリアとみられたサンプルは全て、研究室で混入したとみられる汚染物質だったと露インタファクス(Interfax)通信に説明。「こうした理由から、われわれは未知の生命体を発見したとは言えない」と結論付けた。(c)AFP