【2月10日 AFP】(写真追加)米航空宇宙局(NASA)は9日、火星無人探査車「キュリオシティー(Curiosity)」が火星の地表の岩に穴を開け、地質を調査するためのサンプル採取に初めて成功したと発表した。

 NASAの声明によると、キュリオシティーはロボットアームの先端に装着したドリルを使用し、岩を直径およそ1.6センチメートル、深さおよそ6.4センチにわたって削り、パウダー状のサンプルを採取した。

 キュリオシティーが穴を開けたのは「平坦で筋が入った」岩で、このような岩には過去に水が存在したことを示す証拠があると考えられている。NASAは、2011年に死去した「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(Mars Science LaboratoryMSL)」計画の副プロジェクトマネジャーの名前をとってこの岩を「ジョン・クライン(John Klein)」と命名したことも明らかにした。

 NASAは向こう数日間をかけて地球からキュリオシティーのアームを操作し、採取したサンプルの処理を行うことにしている。(c)AFP