【2月7日 AFP】生命が居住可能な惑星は、太陽系からそう遠くない場所で見つかるかもしれないとする研究が6日、発表された。わずか13光年の距離にある赤色矮星(わいせい)の周りを地球に近いサイズの惑星が公転している可能性があるという。

 米ハーバード大(Harvard University)の天文学者コートニー・ドレッシング(Courtney Dressing)氏率いる研究チームは、米国のケプラー(Kepler)宇宙望遠鏡によって既に発見されている惑星のデータを基に、生命が居住可能かもしれない地球サイズの惑星を持っている可能性が高い赤色矮星を割り出す計算を行った。

 赤色矮星は地球が公転する太陽より小さく温度が低い恒星。地球がある天の川銀河(Milky Way)では最もよく見つかる種類で、天の川銀河の恒星の4つに1つ程度が赤色矮星だとされている。

 研究チームは、天の川銀河に750億個あると推定される赤色矮星のうちの約6%が地球型惑星を有しており、その中で地球に一番近いものは13光年離れた場所に存在すると判断した。

 研究に参加したデービッド・シャーボノー(David Charbonneau)氏は「この割合は、太陽系外生命探査がこれまで考えられていたよりもはるかに簡単であることを示唆している」と話している。

 1光年はおよそ9兆4600億キロメートルで、光が1年間で移動する距離を指す。13光年は簡単に移動できる距離ではないが、ケプラー望遠鏡がこれまで発見した「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」内にある惑星は300~600光年の距離にあるため、これらと比べればかなり近い。(c)AFP