火星が乾燥したのはなぜ?隕石「ブラック・ビューティ」に解明の期待 NASA
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【1月4日 AFP】かつて水のある暖かい惑星だった火星は、どのようにして現在の冷たく乾いた惑星に変化したのか――。その謎を解明する重要な手がかりが、「ブラック・ビューティ(Black Beauty)」の愛称で呼ばれるこぶし大の隕石(いんせき)から見つかるかもしれないと米航空宇宙局(NASA)が3日、発表した。
ブラック・ビューティは、2011年にモロッコのサハラ砂漠(Sahara Desert)で発見された火星由来の隕石。米科学者らが1年以上にわたって分析した結果、重さ320グラムのこの隕石には、他の火星からの隕石の10倍の水の分子が含まれていることが分かった。これまで見つかったことのない火星表面の地殻を起源とする隕石の可能性があるという。
NASAによると、この隕石の形成時期は推定21億年前で、これは火星で最も新しい地質時代「アマゾニアン(Amazonian)時代」の初期にあたる。隕石に含まれる水の分子の量が豊富なことから、この時期の火星には水が豊富に存在していた可能性が高いという。(c)AFP/Jean-Louis Santini
ブラック・ビューティは、2011年にモロッコのサハラ砂漠(Sahara Desert)で発見された火星由来の隕石。米科学者らが1年以上にわたって分析した結果、重さ320グラムのこの隕石には、他の火星からの隕石の10倍の水の分子が含まれていることが分かった。これまで見つかったことのない火星表面の地殻を起源とする隕石の可能性があるという。
NASAによると、この隕石の形成時期は推定21億年前で、これは火星で最も新しい地質時代「アマゾニアン(Amazonian)時代」の初期にあたる。隕石に含まれる水の分子の量が豊富なことから、この時期の火星には水が豊富に存在していた可能性が高いという。(c)AFP/Jean-Louis Santini