【10月10日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は8日、火星探査車キュリオシティー(Curiosity)が火星の赤い土壌の中に「光る物体」を発見し、探査車のロボットアームの使用を一時中断したことを明らかにした。破損し、落下したロボットアームの一部である可能性があるという。

 NASAは映像によってこの物体の正体を確認する作業を進めており、サンプル採取に影響が生じるか否かについても調べている。

 キュリオシティーは今年8月6日、火星の赤道付近にあるゲールクレーター(Gale Crater)に着陸。先週から地質分析用サンプルの採取に向け、採取した火星の砂を使って地球で付着した油膜をこすり落とす作業を行っていた。

 25億ドル(約2000億円)を投じて開発されたキュリオシティーは現在、過去に火星に生命が存在した痕跡を探る2年間のミッションにあたっている。(c)AFP