【5月18日 AFP】(写真追加)三菱重工業(Mitsubishi Heavy IndustriesMHI)と宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration AgencyJAXA)は18日午前1時39分、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットを打ち上げた。

 JAXAが中継したライブ映像によると、打ち上げから約16分後に韓国の人工衛星「KOMPSAT-3」の分離が確認されたのに続き、同時に搭載されていた日本の人工衛星3基も切り離され、打ち上げは成功した。

 KOMPSAT-3は韓国航空宇宙研究院(Korea Aerospace Research InstituteKARI)が開発した地球観測衛星。同時に打ち上げられた日本の衛星はJAXAの水循環変動観測衛星しずく(Shizuku)と小型実験衛星2基。

 2001年に初めて打ち上げられたH2Aにとって今回は21度目の打ち上げ。H2Aの打ち上げが民間に移管された2007年から打ち上げを担当している三菱重工は、さらに多くの打ち上げ契約を獲得し、現在は欧州とロシアが支配している衛星打ち上げ市場に足場を築きたい意向だ。
 
 一方、欧州のロケット打ち上げ会社アリアンスペース(Arianespace)も15日、フランス領ギアナの宇宙基地から日本とベトナムの人工衛星を積んだアリアン5(Ariane 5)ロケットの打ち上げに成功している。

 日本の衛星は重量4.5トンで、日本全国と東南アジアにテレビ放送を提供する既存の衛星を置き換えるもの。それより小さいベトナムの衛星はベトナム国内にテレビ、ラジオ、電話のサービスを提供する。(c)AFP