【4月12日 AFP】恐竜よりも古い時代から変わらぬ姿で存在し「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスが、今まで考えられていたより約1700万年も前から生息していたとする研究論文が10日、英オンライン科学誌「ネイチャーコミュニケーションズ(Nature Communications)」に発表された。

 中国科学院(Chinese Academy of Sciences)によると、中国・雲南(Yunnan)省で発掘されたシーラカンスの頭骨の化石が約4億年前のものだと確認されたという。

 シーラカンスが繁栄を極めたのは2億4000万年前頃で、当初6500万年前に絶滅したと思われていたが、1938年に南アフリカ沖で生きた個体が発見された。ハイギョ(肺魚)に近い種で、主に水深200~1000メートルの深海に生息している。体は灰茶色で斑点があり、最大で体長2メートル、体重91キロほどまで成長するという。(c)AFP

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