【3月29日 AFP】米航空宇宙局(NASA)が27日公開した、銀河進化探査衛星GALEXGalaxy Evolution Explorer)がとらえた「はくちょう座ループ星雲(Cygnus Loop Nebula)」の紫外線画像を公開した。熱い塵とガスの残骸がうっすらと青く幽玄に光り輝いている。

 はくちょう座の翼にあたる部分の隣に隠れるように存在するこのループ星雲は、地球から約1500光年離れており、5000~8000年前に起こった大規模な恒星爆発の後に残された超新星残骸だ。この爆発は、地上から肉眼で観察できるほど明るかったという。

 紫外線によって写し出された糸状の塵とガスは、超新星爆発の衝撃波で加熱され、爆発地点から外に向かって広がり続けており現在、その大きさは満月の3倍以上までになっている。(c)AFP