【2月15日 AFP】欧州宇宙機関(European Space AgencyESA)は13日、「ビッグバン」の名残を観測してきた科学衛星プランク(Planck)が天の川銀河の中心部にマイクロ波放射の不可思議な「かすみ」を発見したと発表した。

 これは、超新星爆発で加速された電子が磁場の中を移動するときに発生した、シンクロトロン放射と呼ばれる現象の可能性がある。しかし、天の川銀河で発見されているほかのシンクロトロン放射よりもはるかに長く残存していることから、謎は深まるばかりだ。

 そのため、天の川銀河の中心部で発生する超新星の数はこれまで考えられてきたよりも多いとする説や、暗黒物質(ダークマター)の対消滅であるとする説などが浮上している。プランクは、これまでにも天の川銀河などの銀河で、冷たいガス雲の中に一酸化炭素濃度が高い部分があることなどを発見している。(c)AFP

【関連記事】「ビッグバン」の名残を追う史上最大規模の観測が終了、欧州宇宙機関