【12月21日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は20日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)の広視野惑星カメラ3(Wide Field and Planetary Camera 3)が撮影した2つの渦巻銀河「UGC 1810」と「UGC 1810」の画像を公開した。画面上の「UGC 1810」は、画面下部にある「UGC 1813」の重力による潮汐作用の影響でゆがみ、バラのような形に見える

 上の銀河の帯状の青い部分は、力強く輝く高温で若い星の光だ。ほぼ真横から見た状態で写っている下の伴銀河も、おそらくは上の銀河の影響を受け、中央のバルジで活発に星が形成されている様子がみてとれる。

 上の銀河の珍しい渦巻パターンは、下の銀河との相互作用でできたものだ。一番外側の大きな腕は部分的に輪になって見えるが、こうした特徴は相互作用する銀河の片方がもう片方を通り抜けた際にみられる。

 下の銀河は実際に上の銀河に深く突入したが、中心点からは外れた場所を通過したと考えられる。

 なお、上の銀河の内側の腕は角度が著しく変わり、1本はバルジの背後に回って反対側から突き出ている。2つの渦巻パターンがどのように連結しているのか、詳細は不明だ。(c)AFP