【11月1日 AFP】(写真追加)中国の国営新華社(Xinhua)通信は1日、中国が同日早朝、無人宇宙船「神舟8号(Shenzhou VIII)」の打ち上げに成功したと報じた。

「神舟8号」は長征2号Fロケット(Long March 2F)に搭載され、北西部甘粛(Gansu)省の酒泉衛星発射センター(Jiuquan Satellite Launch Center)から打ち上げられ、上空約200キロで同ロケットから切り離された。

 数日内にも、すでに軌道を周回している実験用モジュール「天宮1号(Tiangong-1)」とのドッキング実験が行われる予定だ。中国が宇宙空間でドッキングを試みるのは初めて。

「天宮1号」とのドッキング実験は、2020年までに国際宇宙ステーション(ISS)やロシアの宇宙ステーション「ミール(Mir)」と並ぶ有人宇宙ステーションの建設を目指す中国の宇宙計画の一環となるものだ。

 成功すれば、中国は来年にも、さらに宇宙船2基を打ち上げて、ドッキング実験を行う計画だ。このうちの1基は有人宇宙船となる見通しで、現在、女性2人を含む宇宙飛行士が実験に向けて訓練中だ。女性飛行士が有人宇宙船の乗組員に選ばれれば、中国としては初めて女性を宇宙に送ることとなる。(c)AFP

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