【10月17日 AFP】イラン政府は12日、宇宙にサルを送る計画が前月失敗に終わったことを明らかにした。イランは同計画を有人宇宙飛行に向けた第一歩と位置づけていた。

 イラン学生通信(ISNA)によると科学技術副大臣は記者団に対し、「生きた動物(サル)の入ったカプセルを乗せたカボシュガル5(Kavoshgar-5)ロケットを(8月23日から9月22日にあたるイラン暦の)シャフリバル月に打ち上げた」と語った。「だが、予想された目的のすべてが達成されなかったため、打ち上げは公表されなかった」

 科学技術副大臣は、生きた動物を宇宙に打ち上げることは「戦略的で優先度の高い」ことで、将来の打ち上げでは設定した複数の目標をもっと多く達成できるだろうと述べた。

 イラン当局は今月3日、生きたサルを宇宙に打ち上げる計画を無期限延期したと発表していたが、その理由については説明していない。

 イラン宇宙機関(Iranian Space AgencyISA)トップのハミド・ファゼリ(Hamid Fazeli)氏は「このプロジェクトの期日を告げることはできないが、準備ができ次第発表される」と語った。(c)AFP

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