【7月28日 AFP】ロシア宇宙庁(Roskosmos)は27日、国際宇宙ステーション(ISS)を2020年の運用終了後に海に墜落させる計画を明らかにした。

 同庁のビタリー・ダビドフ(Vitaly Davydov)副長官は、声明で、「ISSを軌道上に放置しておくと、複雑で巨大な物体だけに、大量の宇宙ごみが残されてしまう」と述べた。

 宇宙ごみの問題は深刻化しつつある。前月28日には、ISSに宇宙ごみが急接近し、乗組員全員がISSに連結されているソユーズ(Soyuz)宇宙船に避難する事態が発生している。

 ISSは1998年に上空350キロの軌道に打ち上げられて以来、ロシア、米国、欧州、日本、カナダの宇宙機関による様々な科学実験のプラットホームとしての役割を担ってきた。運用期間は当初は15年の予定だったが、その後2020年ごろまで延長することで合意された。

 ロシアの宇宙ステーション「ミール(Mir)」も、15年の運用期間を終えた2001年、太平洋に墜落させる措置がとられている。(c)AFP

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