【3月7日 AFP】台湾の国立精華大学(National Tsing Hua University)の材料工学の研究チームが6日、カイコが作るタンパク質を使って効率の高い電子ペーパーを製造できると発表した。

 絹タンパク質「フィブロイン(fibroin)」を電子ペーパーの材料となるトランジスタに使うと、電子信号の伝送速度が20倍高速になるという。

 同大の材料科学工程学系(Department of Materials Science and Engineering)の黄振昌(Peter Jenn-Chang Hwang)教授は、AFPに「つまり、電子ペーパーを使っている電子書籍のページをめくる速度が速くなるということです」と語った。
 
 さらにこの素材は、次世代のフレキシブル・ディスプレーに採用できるという利点がある。3年以内に実用化される可能性が高いという。論文はドイツの専門誌「Advanced Materials」に掲載された。(c)AFP