【2月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)が15日までに公開した衝突銀河Arp 147の画像。地球から約4億3000万光年の距離にあり、相互作用する2つの銀河で構成される。

 チャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)のデータ(ピンク色)とハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)のデータ(赤色、緑色、青色)を合成した。

 渦巻銀河の残がい(右)が楕円銀河(左)と衝突し、青いリング状の活発な星形成領域が出現した。この中には若い大質量星がひしめき合っている。これらの星は数百万年をかけて成長し、最後には超新星爆発を起こして中性子星とブラックホールを生み出す。

 リングの中に散らばっている9つのX線源(ピンク色)は太陽の10~20倍の質量を持つブラックホールと考えられ、左側の楕円銀河の中心にも超大質量ブラックホールが存在している可能性がある。

 楕円銀河の左下は前景星、左上にあるピンク色の物体は、銀河の向こう側にあるクエーサー。(c)AFP