NASA探査機がテンペル第1彗星に最接近、表面の浸食を確認
このニュースをシェア
【2月17日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の彗星探査機スターダスト・ネクスト(Stardust-NExT)は15日、テンペル第1彗星(Tempel 1)に最接近した。送られてきた画像から、2005年に探査機ディープ・インパクト(Deep Impact)が行った調査以来、表面が浸食していることが確認された。
スターダスト・ネクストは、日本時間15日午後1時39分に彗星から181キロの距離まで最接近。彗星の破片をよけながら、十分に計算されたタイミングで目標エリアの画像を数十枚撮影した。
テンペル第1彗星は幅が約6キロあり、太陽を5年周期で回っている。前回探査が行われたのは彗星が木星と火星の間にあって太陽に向かっていた05年のことで、探査機ディープ・インパクトからインパクターを切り離し、彗星に衝突させるという実験を行った。この時舞い上がった物質を分析した結果、この細かい粉末の成分は予想していた水や氷、ちりではないという驚きの結果が得られた。このほかにも、彗星の核部分だけでなく、表面にも氷が存在することを示す証拠が得られた。
■浸食を確認
05年の実験でできたクレーターの鮮明な画像を初めて得ることができた。また、今回の画像を前回のものと比較してみると、太陽に接近したこの5年間で表面が20~30メートルほど浸食したことが明らかになった。
さらに、初めて撮影されたほかの個所に、何かが堆積(たいせき)しているような痕跡が確認された。この現象についてはさらなる調査が必要だという。(c)AFP/Kerry Sheridan
スターダスト・ネクストは、日本時間15日午後1時39分に彗星から181キロの距離まで最接近。彗星の破片をよけながら、十分に計算されたタイミングで目標エリアの画像を数十枚撮影した。
テンペル第1彗星は幅が約6キロあり、太陽を5年周期で回っている。前回探査が行われたのは彗星が木星と火星の間にあって太陽に向かっていた05年のことで、探査機ディープ・インパクトからインパクターを切り離し、彗星に衝突させるという実験を行った。この時舞い上がった物質を分析した結果、この細かい粉末の成分は予想していた水や氷、ちりではないという驚きの結果が得られた。このほかにも、彗星の核部分だけでなく、表面にも氷が存在することを示す証拠が得られた。
■浸食を確認
05年の実験でできたクレーターの鮮明な画像を初めて得ることができた。また、今回の画像を前回のものと比較してみると、太陽に接近したこの5年間で表面が20~30メートルほど浸食したことが明らかになった。
さらに、初めて撮影されたほかの個所に、何かが堆積(たいせき)しているような痕跡が確認された。この現象についてはさらなる調査が必要だという。(c)AFP/Kerry Sheridan