【12月21日 AFP】北米や欧州で21日未明、この季節としては珍しい皆既月食が始まり、多くの人がピンクやオレンジ、赤に色を変える月の姿を目にした。

 ちょうど北半球では冬至で、冬至に皆既月食となるのはほぼ4世紀ぶり。月食は、太陽、地球、月が一直線に並ぶときに起き、地球の影が月にかかって行くのを見ることができる。

 完全に地球の影になった月は、真っ暗にはならならず、地球の大気で屈折した光でほのかに照らし出される。月を照らす屈折光の大部分は赤色の光。そのため、地球から月を見ると赤色や銅色、オレンジ色、茶色などに見える。

 天体の「食」に詳しい米航空宇宙局(NASA)のフレッド・エスペナック(Fred Espenak)氏によると、月食はまず北米やグリーンランド、アイスランド、欧州西部で月の入り前に始まり、次いで月の出後にアジア西部で観測できる。

 月食の時間は約3時間半続き、グリニッジ標準時(Greenwich Mean TimeGMT)午前6時33分から同10時1分(日本時間午後3時33分から同7時1分)まで。皆既月食となるのはGMT午前7時41分から同8時53分(日本時間午後4時41分から同5時53分)まで。(c)AFP

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