【12月16日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は13日、1977年に打ち上げられた惑星探査機ボイジャー(Voyager)1号が、太陽系の最外縁部に到達したと発表した。今後4年以内に太陽の影響の及ぶ太陽圏を脱出し、星間空間に突入する見込みだという。

 ボイジャー1号は現在、太陽から約174億キロメートル離れた位置にいる。NASAによるとこの領域で、太陽から放出される高温のイオン化ガス(プラズマ)の流れ(太陽風)が弱まり、6月に速度がゼロとなったことが観測されたという。これは、太陽系外の星間ガスと太陽風がぶつかったためと考えられ、ボイジャー1号が太陽圏の端に到達したとみなされた。

 ボイジャー1号は、長い旅路の過程で、地球とその外側の惑星の画像を地球に送り続け、NASAに数々の貴重な情報を提供してきた。(c)AFP