【10月24日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に積み込む宇宙食の価格が、この1年で大幅に上がっている。

 宇宙食供給部門の幹部、ビクトル・ドブロボルスキー(Viktor Dobrovolsky)氏が21日、露インタファクス(Interfax)通信に語ったところによると、1年前に約1万1000ルーブル(約3万円)だった宇宙飛行士1人の1日分の食費は、いまでは1万5000ルーブル(約4万円)になっているという。原材料となる食材の価格と、宇宙食に求められる試験・分析の費用が上がったためだとしている。

 宇宙飛行士は通常、1日に1.60~1.75キロの食品を消費し、ドブロボルスキー氏によると8日ごとに同じメニューが繰り返されるという。

 無重力状態でもフォークやスプーンから浮かび上がらないそばのポリッジや、ゆでたまご、プディング、ラグー(煮込み料理)など、水分を含んで粘着性のある料理が採用されている。

 食品のくずが船内に飛び散るのを防ぐため、パンなどの食品は宇宙食から除外されている。塩は水にとかして、コショウは植物油に混ぜた状態でのみ使っている。(c)AFP

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