【10月2日 AFP】中国は61回目の国慶節(建国記念日)の1日、月周回探査衛星「嫦娥2号(Chang'e-2)」の打ち上げに成功した。

 国営新華社(Xinhua)通信によると嫦娥2号は、四川(Sichuan)省の西昌(Xichang)衛星発射センターから、長征3号C(Long March 3C)ロケットで打ち上げられた。5日かけて月周回軌道に到達する見込みだ。

 嫦娥2号は6か月以上をかけて2013年に月面への軟着陸を目指す嫦娥3号のためにさまざまな調査を進める。2007年10月に打ち上げられた嫦娥1号は、16か月間に渡り周回軌道上で調査を行った。

 衛星の名前は、中国の神話で月に住むといわれる仙女に由来している。宇宙探査計画で米露の後を追う中国は、2017年に月面上から岩石の試料を持ち帰り、2020年ごろには米国に続き、世界で2番目の宇宙飛行士の月面着陸を目指している。(c)AFP/Susan Stumme