【6月4日 AFP】モスクワ(Moscow)にあるロシア科学アカデミー生物医学研究所(Institute for Biomedical Problems Russian Academy of ScienceIBMP)で3日、およそ1年半にわたる有人火星探査の模擬実験がスタートした。男性6人が入ったモジュールのハッチは午後2時(日本時間同午後7時)、科学者らによりぴたりと閉じられた。

 実験は、実際の火星探査で見込まれる往路250日、復路240日、探査期間30日のスケジュールに沿って進められ、隔離環境下での心身への負担を調査する。ボランティアの男性6人(ロシア人3人、イタリア人、フランス人、中国人各1人)が閉じ込められたモジュール「Mars500」のハッチが再び開くのは、520日後の実験終了時か、何らかの理由で6人のうちの誰かを除外する必要が生じた時のみとなる。(c)AFP