【5月11日 AFP】物理学者アイザック・ニュートン(Isaac Newton)が万有引力の原理を発見するきっかけとなったリンゴの木から取った小株が、宇宙に旅立ち無重力を体験する。

 この高さ約10センチの小株は英国王立協会(Royal Society)が保管しているもので、ニュートンがリンゴの実が落ちる様子を見て万有引力の原理を発見したと言われている木から取られたもの。

 英国人宇宙飛行士ピアース・セラーズ(Piers J. Sellers)さんが、米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「アトランティス(Atlantis)」に搭乗する際に、小株を持ち込む。このほか、ニュートンの肖像画もアトランティスに「同乗」するという。

「ニュートンのリンゴの木の小株を宇宙に持っていくことは、大きな喜びだ」とセラーズさんは語る。例えリンゴがなっていたとしても無重力の宇宙空間では木から落ちないことになるが、「『運動の第一法則(慣性の法則)』が正しかったことが証明されるのだから、ニュートンもこれを見たがったはず」とセラーズさんは語った。

 アトランティスの打ち上げは、14日の予定。宇宙空間を体験した後、リンゴの木の小株は英国王立協会に戻される。(c)AFP