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人間は「分かち合う」ことで幸せになる生き物、脳研究

  • 2010年02月25日 15:06 発信地:パリ/フランス
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ニカラグア・マナグア(Managua)の病院で磁気共鳴画像装置(MRI)を操作する医療従事者(2009年3月10日撮影)。(c)AFP/Miguel ALVAREZ

【2月25日 AFP】人間は「利己的な遺伝子」を持った生き物かもしれないが、たとえ「身を削る」ことになっても他者と分かち合うことで満足感を得られるとする研究結果が、24日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

 カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)の研究チームは、男性ボランティア20組を対象に実験を行い、磁気共鳴画像装置(MRI)を使って、食べ物、お金、好きな音楽といった好ましい「報酬」に反応する2つの脳の領域を観察した。

■片方は「金持ち」、片方は「貧乏」な実験

 ボランティアはまず30ドルずつを与えられた後、各組ごとにくじ引きを行い、2人のうちの片方がボーナスとして50ドルを受け取った。残る片方は何も受け取らなかった。その後さらに、互いが受け取る金額が分かる状態で、異なる金額を与えていった。

 すると、「貧しい方」が相手より多くの金額を受け取ると、観察対象の脳の領域が反応した。これは予想通りだった。

 ところが驚くべきことに、「豊かな方」の脳も「貧しい方」が金を受け取った時に反応し、しかも反応の強さは自分が受け取った時以上だった。「豊かな方」が自分ももっと金が欲しいと口にした時でさえ、脳は逆の反応を示していたという。

 研究チームはこの結果について、「報酬に関する人間の脳の基本構造は、完全には自己中心的でないことが示された」とし、人間の脳には不公平を嫌う社会的嗜好(しこう)が存在することを示す直接的な神経生物学的証拠を提示したと結論付けている。

 このような反応が先天的なものなのか、後天的なものなのかは不明というが、研究チームは「相手より豊かなことに対する罪悪感が、他の人が金を得ることで緩和されるのではないか」と指摘している。(c)AFP/Marlowe Hood

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