【2月19日 AFP】ドイツのマックス・プランク天体物理学研究所(Max Planck Institute for Astrophysics)は17日、超新星爆発が2個の白色わい星の合体によって引き起こされている可能性があるとする研究結果を発表した。

 これまで、1a型の超新星は、1個の白色わい星が自らの重みに耐えかねて不安定になったときに形成されると言われてきた。

 研究チームは、米航空宇宙局(NASA)のチャンドラX線観測衛星(Chandra X-ray Observatory)のデータを用いて、付近の5つの楕円銀河とアンドロメダ銀河(Andromeda Galaxy)の中心領域にある超新星を観測。その結果、これらの超新星のほぼ全部が、2個の白色わい星の合体、つまり1つの星の引力が他の星の物体を引き寄せる「降着」によって誕生した可能性が導き出されたという。

 超新星が降着により生成された場合、X線で撮影した銀河の明るさは肉眼の場合の約50倍になるという。 

 渦巻銀河における超新星も同様の原因で誕生しているかは、さらなる調査が必要という。(c)AFP